アメリカを代表するMid Century Glass
ーHiggins Glassー
2021.08.14(sat)~
みなさん、こんにちはMahoです。
前回のPICKUP ITEM でHiggins夫妻について知っていただけましたでしょうか。
ミッドセンチュリーの作家を調べていくと、
自然な流れなのですが歴史的偉大なアーティストに辿りつきます。
ピカソ、ゴッホ、今回登場したミロやアレクサンダー・カルダーもです。
時代の流れを遡ることで、沢山の作家やブランドが生まれたミッドセンチュリーという時代を
自分自身が覗き見しているようなワクワク感が少しあります。
技術を極めた時代から、革新的な価値観の創造、
そしてどの時代もそれを繰り返していく事で
化学反応的に素敵なものが沢山生まれていったのだと。
今日は、Higgins Glassの”技術”の面について、お話したいと思います。
glass fusing (フュージング)
「ガラスを熔かすこと=フュージング」。
色を付けた板ガラスに様々な装飾を施したのち、さらにその上にガラスを乗せて挟み込んで
仕上げるフュージングガラスの先駆者とも言えるのが、Higgins Glassです。
初期作品では特に珍しい3レイヤー(3層構造)に仕上げられた事によって、
より立体感や奥行を感じることができます。
色付きの板ガラスをデザインした形に切り取って挟み込んだり、
直接ハンドペイントしたり、箔のついた(ゴールド)の模様を重ね合わせたり。
Higginsのフュージングはても複雑です。
重ね合わせたガラスを熱してサンドイッチ状の1枚のガラスにする際、
気泡が入り込んで中に空気を取り込んだ状態、
それもまたアートの一部です。
そして現代もなお、その技術はHiggins夫妻が託した後継者さんが引き継いでいます。
加熱することにより自重でガラスを変形させる技法。
Higgins Glassはサンドウィッチ状になったガラスの層の中に沢山の装飾を施すため、
この工程の中でデザインが複雑に変化していくこともあります。
型に板ガラスを置き、熱する事でガラスが空洞に落ち込み形を作ります。
その際にもともとのデザインは形を変えるのです。
ガラスがみにょーーーんと引っ張られる、というと伝わりますかね。
。。。伝わらないですかね。汗
↓このフォルムなんかはHigginsらしい、ならではといった複雑なフォルム。
今回入荷したアイテムにも、こんな複雑なものがあります。
さてさて。少し長くなりましたが、Higgins Glassの特徴的な技術をお送りしました。
ただこの説明だけでは半分も良さが伝わっていないかもしれません。
それは実物を見ないと伝わらない複雑さ。
ぜひそれを見に!手に取ってみてください。
Higgins Glassは24周年を迎える14日~。
お楽しみに♪
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