和暮らしでととのえる
ー四十沢木材工芸ー
2022.02.05(sat)~
漆器作りの街”輪島”の木地屋、四十沢木材工芸さん。
木がお皿やお盆に使えるような大きさになるまで100 年ほどかかるそう。
四十沢木材工芸さんは山から与えられたたくましい木を、
機械の正確さと迅速さによって無駄なく削りだし、
手による繊細な磨きによって上質な手触りを生みだします。
上品かつ、ぬくもりのある仕上がり。
それはもともとの木がもつ力を最大限に生かしつつ、四十沢木材工芸さんの
愛おしい木への思いやリスペクトを込めた職人技が成すものです。
広がる花弁を表現した「輪花盆」は、縁のカーブに指をひっかけて、持ち上げやすくなっています。
内側に施された二重の段差は華やぎを添え、四十沢木材工芸が得意とするNC加工で、
細やかな模様や仕上げが施されています。
そして手作業による磨きが、なめらかな手ざわりを生み出します。
ガラス塗料で仕上げられた木のお盆は使い勝手がよく、耐久性に優れ、汚れがつきにくいのが魅力。
無塗装に近い状態なので、木地の美しさも感じられます。
桜の木でできた、「ふたば」、「みつば」、「ひし」の三つのかたち。
どれも高台はなく、ころんと手のひらに心地よく収まります。
アクセサリーを入れてもよし、ナッツなどおつまみをちょこっと乗せるのにもピッタリです。
お盆も器も、木のものがある事でほっとする温かみが生まれますね。
和暮らしでととのえる企画、では、
木×陶器、木×ガラス、など異素材のものを組み合わせた楽しい食卓を
たのしんでもらえたらと思っています。
そして、ひとつ取り入れることでほっこりと木を愛でる時間も大切にしてもらえたらと思います。
伝統工芸を守りつつ、新しい自分たちの形を体現していっている四十沢さん。
”「普段の生活の中に木のものが増えていくことで、
気持ちも安らかになりギスギスしたことがなくなったらいいなと思います。」”
”「でも、そうは言ってもやりたい仕事がないのも事実なので、
ぼくらがやっぱり帰ってきたくなるような魅力的な仕事を作っていかないといけないのかなと思います」
地方にも、たくさん仕事はある。
ただ、若い人が働きたいと思うかどうかは、地元で働いている人たちの意識次第、
取り組み次第で変わってくるのかもしれない。”
その言葉に込められた四十沢さんたちの想いが、とても心に響いたインタビュー。
ぜひ下記からご覧ください。
のしごと/自らが変わることで地域を変える 四十沢木材工芸のしごと
山の尾根から水が流れている風景を抽象化した、四十沢木材工芸のブランドマーク。
山脈が尾根や谷を作り、水が流れ、たくさんの沢を生みます。
沢は植物を育て、木を育み、森が形成されます。
「四十沢(あいざわ)」の「四十」は、かつて海運で活躍した北前船が日本海を往来していた時代、
「沢山」を意味した言葉でした。
たくさんの沢が流れる森で成長した愛おしい木をいただき、
人々の日常に木の心地よさを提供し続けたい・・・という想いが込められています。
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